シータ・アナンタシヴァン~ビッグ・ピクチャー、「しあわせの教育」を

講演要旨:

現在、世界の主流をなす教育は、技術や経済の発展のために必要不可欠な要素となっており、子どもを「車輪の歯車」に仕立てようとしています。この教育システムは、若者が現在直面しているパラダイムについて疑問を投げかける手助けになるどころか、その問題点や暴力性、人間や環境が被る犠牲などについて、深く考える術さえ与えてくれません。

すべてのものはつながっている、というのがエコロジー概念の基本であり、この危機の時代に考えるべき枠組みです。しかし、学校や大学など教育の現場では、自然界における相互関係を学べるような、多様なカリキュラムが組まれているところはほとんどないのです。

グローバル経済が、モノカルチャー、1%の人々に権力が集中する政治、不健全で不公正な開発を引き起こしていることを学びましょう。そうすれば、ローカル化、地域ごとの多様化、権力の分散化が、しあわせの経済へのプロセスだと気づくはずです。

幸せの源泉は、自然や地域社会とのつながり、楽しく創造的で意味のある仕事、ホリスティックな思考、内面の成長、自然界への敬意などにあります。これらは大学のカリキュラムと違い、教室で「教わる」ものではありません。自然や地元の景色、コミュニティや地域文化に触れることで、経験的に体得するものなのです。子供の目から見ると、そういう学びは面白く熱中でき、やる気を呼び起こします。

残念なことに、現在の教育はとんでもない代物となり、教師の多くは勉強方法や短期間で即効性がある成績向上の追求に一所懸命です。ヘレナ・ノーバーグ=ホッジが言うように、私たちは教育においても「ビッグピクチャー」を描くことが必要です。

スウェ&オシ~ナマケモノの智慧に学ぶ

「レイジーマン・ファーム」(ナマケモノ農場)では、カレン民族の伝統に倣いながら、コーヒーや在来米、野菜を育てています。今年は収穫前の田んぼに台風が直撃し、大変な思いをしました。
より新しいもの、より早いものへと人々の関心が向く時代ですが、私たちはナマケモノのように、急がず、競わず、本当に大切なものを見極める目を持ち続けたいと思っています。地球を長持ちさせるために、スロー・ダウンしましょう。パガニョー(カレンの言葉で「人間」の意味)に伝わる歌をみなさんにご紹介します。

 


Haw Khoo(ホーコー:大地の涙)

人間が、初めて母なる大地に招かれた時、
私たちはみな家族であり、親戚どうしだった

時が経つにつれ、土地は狭くなり、人の数は増えた
争いや戦いは、自分がどこの何者であるかを忘れさせた
母なる大地は涙した

貪欲や権力は、恐怖を乗り越える勇気を私たちから奪い取った
母なる大地は涙した

兄弟姉妹たちよ、新たな旅に出かける時が来た
ロウソクの灯りと食べ物は慈悲の心
先人の智慧のもと、心をひとつにし、
母なる大地の涙をそっと拭おう

 

地域経済をとりもどす~分科会B2レポート

登壇者:ジョージ・ファーガソン(建築家、元ブリストル市長)
枝廣淳子(東京都市大学環境学部教授)
大江正章(コモンズ代表)
許文卿(全州大学教授)

企画:幸せ経済社会研究所、コモンズ

 

本分科会では、グローバル化された経済に翻弄されるのではなく、外的な衝撃にもしなやかに強い、レジリエントで幸せな地域をつくるためには、循環型の地域経済を取り戻す必要があるという問題意識のもと、「地域経済を取り戻す」をテーマに、日本・イギリス・韓国各国それぞれの考えや取り組み事例を紹介し合い、学びを深める時間となりました。

日本からは、データから読み取る田園回帰の動きや人々の幸福実感、暮らしや経済に必要なものを地域内でできるだけ漏らさず循環させる漏れバケツ理論の考え方、住民自治において特に取り組みが進んでいる埼玉県小川町、島根県江津市、島根県海士町、北海道下川町の事例を紹介しました。

イギリスからは、ファーガソンさんが市長を務めたブリストル市での経験をもとに、良いコミュニティづくりにおける多様性や女性の指揮、決定権を地域が握ることの必要性についてお話いただきました。

韓国からは、農業が盛んで食文化創造都市である全州市における食の持続可能な地域づくりのネットワーク構築や政策アプローチ、新たなうごきへの発展についてお話いただきました。

循環型の地域経済を取り戻す動きが多くの地域で行われています。この動きがさらに広がることを願っています。

 

 

実施日:2017年11月12日

会場:明治学院大学白金キャンパス・ダイニングホール1F

インターローカルの時代へ~世界フォーラム開催への御礼


11月11日の日本教育委会館一ツ橋ホール、12日の明治学院大学白金キャンパスでの「しあわせの経済」世界フォーラムは、両日計1700名の参加者をえて、熱気あふれる時間を過ごすことができました。お集まりいただいたすべての方、このフォーラムの開催に向け、大小さまざまなご協力をいただいたみなさま、そして、当日、心からのケアと愛情をもって会の運営にあたってくださったスタッフ・ボランティアのみなさまにお礼申し上げます。

インターナショナル(国際的)という言葉に対し、インターローカルの重要性が、ヘレナさんから提議されました。地球上を均一化させるのではなく、多様性を認め、祝福し、そこここの地域に根を下ろし「今、ここ」を生きていく。そのローカルな生き様を国際的な潮流としてゆるやかに連携をもつことでグローバルにかわる道筋を生き抜く知恵を身に着けていく。その勇気をこの二日間でもらった気がします。

 

その先をどう歩んでいくのかは私たちに投げかけられました。

さあ、インターローカルの時代へ。世界の事例に学びつつ、日本の、私たちが住む地域で、これからの毎日を多様性と創造性にみちたものにしていきましょう。

 


 

<速報>世界フォーラム、関連イベントが各地で開催!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本初となる「しあわせの経済」世界フォーラムまで1週間となりました!プラシャント・ヴァルマさん(インド)、スタンジン・ドルジェさん(インド、ラダック)、ジェーン・ハンケルさん&デレックさん(オーストラリア)など、一足早く日本についたゲストもいらっしゃいます。

フォーラム1日目となる一ツ橋教育会館も、チケット前売がどんどん伸びています。学生さんの参加が多いことが何よりうれしいです。地域から泊りがけで参加くださる方も多く、北海道、福岡、岐阜、三重、名古屋…、みなさんとお会いできるのを、またゲストのみなさんからのメッセージを聞けるのを楽しみにしています!

さて、この「しあわせの経済」世界フォーラムは東京だけの開催ではありません。ムーブメントとしてのローカリゼーションにつなげようと、実行委員会を参加団体を中心に、各地で海外ゲストと交流し、より深くローカリゼーションの報告が聞ける場が用意されました。ぜひ「もっと聞きたい!」「友人や上司にも聞いてほしい」「もっと交流したい」みなさんのローカリゼーションの芽生えを大事に育むツールとしてぜひ足をお運びください。


世界フォーラム・関連イベント一覧
<北海道>

11月16日(木)秋山愛生館サロン、お話:スウェ、オシ

11月17日(金)自然食品の店まほろば、お話:スウェ、オシ

11月19日(日)メノエコビレッジ長沼、お話:スウェ、オシ

<東京>

11月4日(土)・5日(日)見樹院、お話:コンチョック・ワンドゥ、スタンジン・ドルジェ

11月13日(月)武蔵野大学しあわせ研究所公開授業、講義:ネテン・ザンモ&ツェリン・ドルジェ 詳しくはこちら

11月13日(月)板橋区立グリーンホール(18:30-20:30)、講演:ジョージ・ファーガソン 詳しくはこちら

11月14日(火)カフェスロー、お話:レオナルド・ドゥラン、フランクリン・ヴァカ、スウェ

11月15日(水)恵泉女学園大学(非公開)、お話:スウェ

11月15日(水)日本大学法学部大学院公開授業、講義:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ

11月17日(金)都内、お話:シータ・アナンタシヴァン

<神奈川>

11月13日(月)善了寺(13:00-15:00)、お話:フランクリン・ヴァカ&和田彩子、詳しくはこちら

11月13日(月)善了寺(19:00-20:30)、お話:レオナルド・ドゥラン、オシ&スウェ、ネテン・ザンモ、詳しくはこちら

11月14日(火)横浜、お話:ジョージ・ファーガソン、詳しくはこちら

<静岡>

11月14日(火)浜松、お話:オシ、ツェリン・ドルジ、詳しくはこちら

<愛知>

11月15日(水)徳林寺、お話:ネテン・ザンモ、オシ、ツェリン・ドルジ

 

 

 

登壇者変更:キム・スンス氏来日見合わせ

こんにちは、11月に入り、いよいよフォーラムまでカウントダウンです!

1日目は、来場者にお渡しするガイドブックも編集が佳境、ローカル・フューチャーズとあわせて読み応えのある内容となっています。

 

準備をすすめるなか、登壇者変更のお知らせをさせていただきます。

韓国全州(チョンジュ)から登壇予定でしたキム・スン市長が、公務の変更により、来日が叶わなくなってしまいました。1日めのスピーチがなくなってしまいます。

韓国最年少の市長として、伝統文化の保存を都市再生の核としてリーダーシップを発揮しているキム市長。

ご本人の来日はかなわなくなりましたが、全州から許文卿さんら「しあわわせの経済」世界フォーラムチーム4名は来日、2日間会議にも参加されます。

 

 

 

2日目プログラム:11/12(日)明治学院大学白金校舎

.

<2日目基本情報>
会場:明治学院大学白金キャンパス・パレットゾーン、3号館ほか
分科会・ワークショップ 9:30~17:30(開場9:00)
ブース・マルシェ 10:00~16:30
入場料:無料



09:30-10:20 全体会

会場:パレットゾーン・インナー広場2F

さあ、「しあわせの経済」世界フォーラム2日目のはじまりです!
世界、そして日本からの報告が続いた1日目を受けて、私たち参加者一人ひとりが主体的に「考え」、「つながり」、「発信」することで、場がデザインされていきます。

身体をほぐしながら、昨日をふりかえり、改めて、海外からのゲストと顔の見える挨拶をして、午前午後と展開されるテーマごとの分科会について、オリエンテーションを受けましょう。


<終日開催①>ローカリゼーション映画祭  
会場:3号館3101教室(地下1F)

内容:食と農からローカリゼーションを考えてみませんか? 毎日の「食べる」選択が、地球の裏側で、人々に、地球にどんな影響をもたらすのか、映画を通じて一緒に考えてみませんか? お子様連れのお父さんお母さんも、ぜひお気軽にご参加ください。

企画:パルシステム連合会、パルシステム東京、APLA、SF北海道、LoCoTAble(ろこたぶる)、NPOジュレー・ラダック、パタゴニア日本支社


<終日開催②>「しあわせの経済」マルシェ 
会場:インナー広場2F

内容:日本のローカルも、世界の潮流に呼応するように、「しあわせの経済」に向けて動き出しています。実行委員会を中心にした展示、販売ブースがずらり。森林農法のコーヒーや作り手の顔がみえる地域の唯一無二の産品、お野菜たっぷりの有機ランチボックスの販売も。

参加団体:カフェスロー、LocoTable、SF北海道、石徹白洋品店、株式会社ウインドファーム、アバンティ株式会社、パタゴニア日本支社、CSOネットワーク、幸せ経済社会研究所、コモンズ、NPOジュレー・ラダック、スローウォーターカフェ有限会社、APLA、NPOトランジション・ジャパン、NPOセブン・ジェネレーションズ、ナマケモノ倶楽部、えこびれっじネット・日本 GEN-Japan、アズワンコミュニティ鈴鹿、パワーシフトキャンペーン、緑の党・グリーンズジャパン、ストップリニア市民の会、ギフト経済ラボ、ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社、金三郎十八代目ほか


■分科会1 10:30~12:00
A-1:ローカルxエシカルx地球にやさしい金融とは?

参加申込フォーム: http://bit.ly/2wYfidN


会場:インナー広場2F

内容:地球環境問題、難民問題の深刻化や保護主義的な政策が次々と打ち出されている現在の世界において、資本主義とグローバルマネーが生み出した「グローバル化の限界」が様々な局面で見えはじめています。これらの課題解決に向けて注目されているのが「ローカライゼーション」、「エシカル消費」、そして「責任ある金融」。よりローカル、エシカル、かつ持続可能な社会の実現に向けて、今まで日本の発展を支えてきた金融機関の役割を見つめ、一般消費者として、どのような選択肢があるのかを考えていきます。
詳細こちら

トーク:吉原 毅(城南信用金庫顧問)、新井和宏(鎌倉投信ファンドマネジャー)、末吉里花(エシカル協会代表理事)、ジョージ・ファーガソン氏(建築家、元ブリストル市長)、古野 真(350.org JAPAN代表)

企画:350.org Japan


A-2:伝統文化に学ぶ「しあわせの経済」


会場:ダイニング1F

内容:幸福度の高さで知られるチベット文化圏ラダック地方。ラダックの人々は「真の幸せは、外側ではなく、内側にある」と言います。

いくら頑張っても、豊かになっても、なんだか幸せではない現代の悪循環から抜け出すヒントとなる、ラダックの人々の価値観や精神性について、仏法論理学の高僧であり、仏教大学長を務めるゲシェ・コンチョック・ワンドゥさんに伺います。

トーク:コンチョック・ワンドゥ(仏教中央大学学長、ラダック)、スタンジン・ドルジェ(映画監督、ラダック)、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ(ローカル・フューチャーズ代表)

モデレーター:スカルマ・ギュルメット(NPOジュレー・ラダック代表)

企画:NPOジュレー・ラダック


A-3:「雑」×ローカル×しあわせ

会場:アートホール

>>事前登録はこちら

内容:「雑」という概念の可能性を探求する共同研究「雑の研究」(高橋源一郎、辻信一)が主宰する、雑談風の雑学トークショー。ゲストには、アカデミズムにとらわれない雑(間専門的でフレキシブル)なスピリットを誇る田中優子と山崎亮。

「雑」にとっては苛酷な新自由主義とグローバル化の時代とは、同時に、「幸せ」が「豊かさ」の尻に敷かれ、「ローカル」が弱者と敗者の代名詞になった時代でもあった。そのグローバル化を超えることなしに、人類の未来がないということがますます明らかになりつつある今、いよいよ「雑なるモノゴト」(多様性、境界性、混合性、マイナー性、不合理性、計量不能性…,etc.)の復権と知のブリコラージュによって、「懐かしい未来」をたぐり寄せる絶好の機会が訪れている!?

トーク:高橋源一郎(作家、明治学院大学教授)、田中優子(江戸研究者、法政大学総長)、山崎亮(コミュニティデザイナー、東北芸術工科大学教授)

モデレーター:辻信一(環境運動家、明治学院大学教授)

企画:明治学院大学国際学部付属研究所


A-4:ローカリゼーション映画祭

 

「あなたはどのバナナを選びますか」(7分)、「Non GMO菜種油」(17分)
「いのちの育て方を問い直す 日本型畜産」(10分)
「幸せの経済学」短縮版(日本語字幕付)(20分)
「Unbroken Ground (未開の領域)」(26分)

*各作品上映後には内容を深めるシェアタイムもあります。

>>お申し込みはこちら

企画:パルシステム連合会パルシステム東京APLAパタゴニア日本支社


ランチ休憩 12:00~13:00

ブースやマルシェを回りながら、初めての人と食事を囲んで過ごしましょう。

メイン会場のインナー広場2Fでは、「しあわせの経済」をみんなでプチ体験するシェアランチ会を開催。
お弁当や一品をもちより、ふだんは学食として使われているまあるいテーブルに座り、お隣さんと「こんにちは」と会話をしながら、情報交換しませんか?

遠くから泊りがけでフォーラームに参加している方、お弁当をつくる時間がなかったという方は、ブースでもオーガニックのお弁当(数量限定)もお買い求めいただけます。(当日は日曜のため、学食はしまっています)


■分科会2 13:15~14:45
B-1:スピリチュアリティと「しあわせ学」


会場:インナー広場2F

内容:私たちのしあわせはどこにあるのでしょうか?物質的には恵まれ、豊かな国である日本。けれど、格差は広がり、日本人の6人に1人は貧困層とも言われています。私たちが誰も取り残されずにしあわせになるにはどうしたらいいのでしょうか?

幸福学の第一人者である慶應SDM教授の前野隆司さん、GNH(国民総幸福)を国家の発展の指標として打ち出しているブータンよりネテン・ザンモさん、インドで仏教をベースにディアパークを運営するプラシャント・ヴァルマさん、NPO法人セブン・ジェネレーションズ理事・鳥谷部愛で、いまここからしあわせでいることを考えます。

前野教授によるミニハッピーワークショップも体験できます!ぜひご参加ください。

トーク:前野隆司(慶応大学教授)、ネテン・ザンモ(持続可能なコミュニティ指導者、ブータン)、プラシャント・ヴァルマ(ディア・パーク事務局長、インド)

モデレーター:鳥谷部 愛(NPOセブン・ジェネレーションズ)

企画:NPOセブン・ジェネレーションズ


B-2:地域経済を取り戻す


会場:ダイニング1F

内容:グローバル化された経済に翻弄されるのではなく、外的な衝撃にもしなやかに強い、レジリエントで幸せな地域をつくるためには、地域経済を取り戻す必要があります。

地域はどのように経済(暮らし)を自分たちの手に取り戻すことができるのか、具体的な考え方や枠組み、方法論や事例を日本国内・海外から持ち寄り、「地域からのしあわせな経済」を考えていきます。

トーク:ジョージ・ファーガソン(建築家、元ブリストル市長)、枝廣淳子(東京都市大学環境学部教授)、大江正章(コモンズ代表)、許文卿(全州大学教授)

企画:幸せ経済社会研究所コモンズ


B-3:都市とローカリゼーション~日本のローカリゼーションを実際やってみて地域はどう変わったか

>>最新情報はフェイスブックでチェック!



会場:アートホール

内容:コミュニティのつながりを取り戻す試みとして、各地で展開されてきたローカリゼーションやトランジション活動。 安心、日常の豊かさ、お金に依存しない楽しみ、信頼のネットワーク…。そこから生み出された「目に見えない」豊かな実りは、確実にコミュニティに変化をもたらしています。

ローカリゼーションの活動10年が地域に作りだした「違い」を探求。GEN-Japanが2016年より始めた「ガイヤ・エデュケーション」の展開も報告します。

トーク:吉田俊郎(NPOトランジション・ジャパン代表理事)、小山宮佳江(トランジション藤野)、大村淳(トランジション浜松)、片山弘子(えこびれっじネット日本GEN-Japan)、小野雅司(トランジション鈴鹿/アズワンネットワーク)、ジャン・ランイン(IRRC学院長、中国)

コメント:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ

企画:NPOトランジションタウン・ジャパン、えこびれっじネット・日本 GEN-Japan


B-4:ローカル×食・農~「食卓」から創る「未来」~

>>お申し込みはこちら

会場:3号館・3102(地下1F)

内容:「食卓に並ぶ食材をどう選ぶか、どう作るか、で子どもたちの未来が決まる」と言ったら、突拍子もない話に聞こえるでしょうか。

「ローカリゼーション」の考え方の一つとして、できるだけ国内の顔が見える範囲や地域の中で、食糧やエネルギーを調達し、地域内で循環する経済をつくることが望ましい、という考えがあります。このような「食・農を中心に地域内で経済をまわす」取組は、すでに日本中で広がりつつあります。

「ローカル×食・農」分科会では、そんな取組を実践するゲストからお話を聞き、「私たちにできること」を一緒に考えます。輸入飼料への依存を減らし、日本のお米を食べて育った「こめ豚」の試食もあります!

トーク:島村菜津(ノンフィクション作家)、豊下勝彦(ポークランドグループ代表)、 牧野直子(料理研究家)、野々山理恵子(パルシステム東京理事長)

企画:パルシステム協同組合連合会パルシステム東京APLASF北海道


B-5:ローカリゼーション映画祭「ラダック 氷河の羊飼い」上映+スタンジン・ドルジェ監督トーク

会場:3号館・3101教室(地下1F)

「ラダックー氷河の羊飼い」(日本語字幕付)(65分)

*上映後、監督スタンジン・ドルジェさんとシェアリングあり

企画:NPOジュレー・ラダック


分科会3 15:00~16:30
C-1:ポスト福島のエネルギーにみるローカリゼーション


会場:インナー広場2F

内容:2011年の震災・原発事故から6年半。当時、考え方が大きく変わったという方も多いかもしれません。エネルギーのあり方についても、「関係のうすい遠くのこと」から身近な問題として考えるようになりました。

世界では、企業や自治体、大学などが相次いで再生可能エネルギー100%調達を宣言し、日本でも各地で、エネルギー自立を目指す興味深い動きが始まっています。私たちのくらしもつながっています。一緒に考えてみましょう!

トーク:渡邊智恵子(アバンティ株式会社代表)、吉田俊郎(トランジション南阿蘇代表)、平野彰秀(地域再生機構副理事長)、大河内秀人(見樹院住職)

モデレーター:吉田明子(パワーシフトキャンペーン)

企画:パワーシフトキャンペーン


C-2:森林農法に学ぶローカリゼーション


株式会社ウインドファーム

会場:ダイニング1F

内容:「森を守り、育む」森林農法。木を切らず、森を守りながらさまざまな作物を栽培するこの方法は、世界的に注目されています。

この森林農法で有機コーヒーを育て、自らの手で自然を守り、皆がしあわせに生きられる社会づくりに取り組むレオナルドさん(メキシコ)、フランクリンさん(エクアドル)、スウェさん(タイ)。この分科会では、モデルケースとも言えるその地域づくりのお話を聞きます。

彼らとフェアトレードを通してつながってきた中村隆市(ウインドファーム)が、ファシリテーターとして森林農法の素晴らしさを紹介すると共に、彼らがまさに直面している鉱山開発というグローバリゼーションの問題ついてもお伝えします。

会場では、コーヒー生産者であるゲストたちが大切に作った有機コーヒーも提供!コーヒーを片手に現地へ思いを馳せながら、本当の「しあわせ」について一緒に考えませんか。

トーク:レオナルド・ドゥラン(トセパン協同組合プロジェクトリーダー、メキシコ)、フランクリン・ヴァカ(インタグコーヒー生産者協会、エクアドル)、和田彩子(有機農園クリキンディ、エクアドル)、スウェ(シワコーン・オドチャオ)(レイジーマン農場リーダー、タイ)、中村隆市(ウィンドファーム代表)

企画:株式会社ウインドファーム


C-3:できることから自給する!~ローカルシフトのはじめ方

会場:アートホール

内容:私たちが無理なくローカルシフトを始められる、そんなソフトランディングは可能なのでしょうか? 当分科会では、グローバル経済からの降り方をお示しします。

トーク:郭洋春(立教大学経済学部教授)、白井和宏(季刊『社会運動』編集長)、高坂勝(SOSAプロジェクト代表)、林良樹(NPOうず)

企画:農力向上委員会


C-4:コミュニティデザイン~参加の「場」づくり

会場:3号館・3102教室(地下1F)

内容:社会参加は、どんなテーマの取り組みにおいても欠かせません。この分科会では、参加の場づくりに関する事例について、山崎亮が日本各地の事例を、ジョージ・ファーガソンがイギリスの事例を紹介します。これらを参考にしながら、「楽しさ×正しさ」を両立した場づくりについて考えます。

トーク:山崎亮(コミュニティデザイナー、東北芸術工科大学教授)、ジョージ・ファーガソン(元ブリストル市長)

企画:スタジオ・エル


C-5:ローカリゼーション映画祭:映画「100年ごはん」上映+大林千茱萸監督スペシャルトーク

Documentary film “A Dialogue; Living with Harmony” (English subtitle)

>>お申込みはこちら

会場:3号館3101教室(地下1F)

内容:こどもたちの給食に地産のオーガニック野菜を!ーー。大分県臼杵市が推進する有機野菜つくりを、産学官民が手を取り合い広げてゆく4年間の姿を追う、現代の「食」にとって何が大切かを考えるドキュメンタリーです。

*英語字幕がつきます。外国の方もぜひお誘い下さい。

企画:パルシステム協同組合連合会パルシステム東京APLASF北海道


クロージング

日本で初開催となった「しあわせの経済」世界フォーラムを振り返り、参加した一人ひとりが、どんなギフトを自分の暮らしに、家族に、地域に持ち帰れるかを確認します。

新刊『ローカル・フューチャー ”しあわせの経済”の時代が来た』

日本語版によせて

過去数十年、日本への幾度もの旅を通じて、私には、日本の国が今直面している数々の危機についての人々の深い悩みが、ますますはっきりと感じられるようになりました。気候変動、放射能汚染、経済的不安、民主主義への信頼の喪失、若い世代を襲う数々の心理的疾病・・・。数えればきりがありません。
だからこそ、日本をはじめとする世界中の仲間たちとともに、今こうして、従来のメディアや学界からの情報とは違った、より明るく希望に満ちた展望を、日本の皆さんにお伝えできることは、私にとっての幸せです。

本書『ローカル・フューチャー』で、私はローカリゼーションこそが未来への道であり、同時に現在の世界が抱える多くの問題を解決する鍵だと論じています。それは一見、ありえないことのようですが、実はこの道筋は、現在各国政府が人々を導こうとしている道筋に比べて、はるかに出費も、犠牲も少なくて済むのです。ローカリゼーションというのは、単なる理論ではありません。すでに世界中で、数えきれないほどのワクワクするような素晴らしいローカル化プロジェクトが進行中なのです。

ローカリゼーションがどれほど大きな可能性を秘めているかを理解するには、従来の情報源や主流メディアに頼っていてはいけません。世界の各地の“地面”で起こっている事実とつながるのです。するとだんだん、ある“形”が見えてくはずです。そして、やがて、私たちがこれまで当たりまえだと思わされていた、経済についての“常識”には、実は何の根拠もなかったのだということが明らかになります。つまり、“貿易は常によいことで、多ければ多いほどよい”、“成長は常によいことで、早ければ早いほどよい”などという思い込みです。

主流経済学のこうした考え方のせいで、各国政府は、右よりか左よりかに関係なく、グローバル市場の規制緩和を歓迎し、その結果、私たちにとって本当に大切だったはずのものが逆に圧迫されることになりました。グローバル金融機関は今も、大規模でエネルギー浪費型のテクノロジー開発のために何兆ドルという資金を創造する一方で、環境破壊と失業を生み出しているのです。

しかし同時に、世界中で、ますます多くの経済学者、環境派、社会活動家たちが“ニュー・エコノミー(新しい経済)”という運動の輪に結集しつつあります。彼らは一致して、現在の社会的危機と環境危機を乗り越えるためには、根本的な方向転換が必要だ、と考えています。
私は、伝統文化の中での暮らしを経験することで、世代間の、人間と動植物の間の、日常的な交流が生み出す歓びに、目を開かれました。人間という存在が、自然とつながり、他者とつながリ合うという深い精神的な欲求を抱えていることを、私は知りました。そして今、雨後の筍のように世界中に姿を現した新しいプロジェクトの数々は、どれも、その深い人間的ニーズに応えようとする試みに他なりません。何百万というローカル・フードのプロジェクトから、ローカル・ビジネス連合、ローカル金融、ローカル再生エネルギーのプロジェクトまで・・・。

こうした国際的なローカリゼーション運動を一層強化していくためには、政治活動とコミュニティ活動の両方が必要です。これまで大規模でグローバルなものばかりを助けて、小さくてローカルなものを犠牲にしてきた政策を転換しなければなりません。そして同時に、よりよい世界を地域コミュニティからつくっていこうという、草の根運動を支援するのです。

残念なことに、多くの人々は“グローバルか、ナショナルか”という不毛な議論に囚われています。グローバリズムもナショナリズムも中央集権的で産業主義的な社会のあり方こそが、進化論的な必然だと考える点では変わりません。しかし、このように“上から下へ”という構造は、何百年もの搾取と植民地主義の上に築かれたもので、もはや、世界中の人々や地球全体のニーズとは折り合いがつきません。

人間にとってのコミュニティというニーズ、そして自然界にとっての多様性というニーズ。この両方の根本的な必要性を認めるなら、ローカリゼーションこそが残された道筋だということは明らかでしょう。だからこそ、私はローカリゼーションこそが“しあわせの経済”だ、と言うのです。
これまで四十年近くにわたって、私と「ローカル・フューチャーズ」の仲間たちは“グローバルからローカルへ”というムーブメントの先頭に立ってきました。私たちは確信しています。生態系を、社会的な絆を、民主主義を、そして経済的正気を蘇らせるための、最も手っ取り早くて、効果的な方法は何か? それは、世界中でローカル経済を育て上げることです。

私は願っています。この本を手にしてくれたあなたもぜひ、“ビッグ・ピクチャー・アクティビズム”と私たちが呼ぶ、地球的な広い視野をもつ活動に参加してくださるように。そして一緒に“しあわせの経済”の輪を広げ、人間界にとっても自然界にとっても、より幸せな世界をつくっていこうではありませんか。

2017年夏、イギリスにて
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ

 

>>ウェブショップでのご注文はこちらから。

 

>>クラウド・ファンディングでご支援のリターンとしてご購入もいただけます!

ヘレナさんからビデオメッセージ!「しあわせの経済」を語り合おう。

こんにちは、ヘレナさんや海外ゲストたちは、日本での準備の様子をとても楽しみにみてくださっています。
9月頭に、実行委員会呼びかけ人代表の辻信一さんがイギリスを訪れた際、ヘレナさんとミーティングし、
日本のみなさんにとビデオメッセージを寄せてくれましたので、紹介です!

>>1日目チケットご購入はこちらから。 http://20171111.peatix.com

1日目プログラム:11/11(土)一ツ橋ホール

 

10:00  開場
10:30  オープニング~僧侶たちによる平和への祈り

総合司会:末吉里花(フリーアナウンサー、エシカル協会代表理事)

出演:ツェリン・ドルジ(ブータン)、ウォン・ウィンツァン(ピアノ)

  


午前の部
基調講演1:
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ(ローカル・フューチャーズ代表)


アジアからの報告

報告:コンチョック・ワンドゥ(仏教中央大学学長、ラダック)

スタンジン・ドルジェ(映画監督、ラダック)

プラシャント・ヴァルマ(ディア・パーク事務局長インド)

シータ・アナンタシヴァン(ブーミ・カレッジ常任理事、インド)

ジャン・ランイン(西南大学教授、中国)

*韓国全州市長のキム・スンス氏はキャンセルとなりました。

 

12:40 昼食休憩

(館内のレストランまたは近隣で昼食をお済ませください。ロビーでお弁当を食べることも可能です)


13:40 福島からのメッセージ(音楽)

出演:Yukari(シンガーソングライター)、遠藤律子(ピアニスト、作曲家)


基調講演2:
サティシュ・クマール(平和のための巡礼者、イギリス)


都市部からの報告

報告:ワン・ピンハン&香港スローメイツ

ネテン・ザンモ(ブータン)

ジョージ・ファーガソン(建築家、元ブリストル市長、イギリス)


休憩

イラクからのメッセージ(音楽とアート)

出演:ハーニー・ダッラ・アリー(アーティスト、イラク)

YATCH(相沢恭行、シンガーソングライター)

荻野仁子(ウード)


世界のローカルコミュニティから

報告:レオナルド・ドゥラン(トセパン協同組合指導者、メキシコ)

フランクリン・ヴァカ(インタグコーヒー生産者協会会長、エクアドル)

チンダナイ・ジョワール(エコビレッジ運動のリーダー、カレン族、タイ)

シワコーン・オドチャオ(レイジーマン農園リーダー、カレン族、タイ)

プラチャー・フタヌワット(エコビレッジ・トランジション・アジア代表、タイ)


休憩

ウォン・ウィンツァンさんからのメッセージ(音楽)

出演:ウォン・ウィンツァン(ピアノ)


映画「おだやかな革命」予告編


シンポジウム グローバルからローカルへ~日本の視点

発言:広井良典(京都大学こころの未来研究センター教授)

吉原 毅(城南信用金庫顧問)

野々山理恵子(パルシステム東京理事長、パルシステム生活協同組合連合会副理事長)

山崎 亮(コミュニティデザイナー、東北芸術工科大学教授)


総括 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ

謝辞 辻 信一(明治学院大学教授)

19:00 閉会